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ヨシヒロの読書ブログ

ヨシヒロの気が向いたときに読書記録をつけていくブログ(小説・文学・哲学・心理学・経営・経済・ビジネス)

最強の学習法!? 『学びを結果に変えるアウトプット大全』

前書き 

今日は『学びを結果に変えるアウトプット大全』という本について私が気になった部分を書こうと思います。以前、名古屋栄の丸善に行ったときに大量に平積みされていましたが、Amazonで調べてみたところ、発売から1年以上が経過しているにもかかわらず、まだベスト100に入っており、ロングセラーとなっています。

本書は数万時間を越える「アウトプット経験」をもとに確立した「圧倒的に結果が出るアウトプット術」ということです。

著者について 

著者の樺沢紫苑さんは、札幌生まれの精神科医の方で、他にも『神・時間術』や『読んだら忘れない読書術』といったベストセラーを書かれています。

1章 アウトプットの基本法

 

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  1. 「話す」「書く」「行動する」がアウトプットである。
  2. アウトプットは運動である。運動神経を使って、筋肉を動かした記憶は、一度覚えるとそのあとはほとんど忘れることがない。
  3. 2週間に3回使った情報は、長期記憶される。何度も使わないと、すぐに忘れる。
  4. インプットとアウトプットの黄金比は3:7。インプット時間の2倍近くをアウトプットに費やすよう意識する。

 

本を読むのは好きだけど、書いたり、行動に移したりはしないなあ……、と言う人も多いのではないでしょうか? (かくいう私もそうですが)。運動と思って、筋肉を動かすつもりで、アウトプットを行うと、忘れなくて済むようです。

 

2週間に3回ということは、家で家族に話して、職場で同僚に話して、週末に友人に話すと長期記憶ができるようです。本を読むのが好きだと、インプットばかりしてしまいますが、読む量を減らして、人に話したり、ブログやツイッターに書き込んでみるといいかもしれませんね。

2章 科学的に裏付けられた、伝わる話し方

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  1. ポジティブな言葉を増やすだけで幸せになれる。ポジティブな言葉が多い方が、ビジネスで利益を上げられる。
  2. 見た目や態度は、口ほどにものをいう。私たちは、言葉の意味内容そのものよりも、視覚情報や聴覚情報を重視している。
  3. 「長く話す」より「ちょくちょく話す」。接触回数が増えるほど、人の好感度は高くなる。
  4. 「ギブ&テイク」より「ギブ&ギブ」の精神。最初から「見返り」を求めて人に親切にしても、それは見透かされる。
  5. 断る。「断らない人」は、自分が本当にやりたいことに対して、エネルギーと時間をふり向けられなくなる。
  6. 説明すると「意味記憶」がエピソード記憶に変換されるので、圧倒的に記憶に残りやすくなる。
  7. 打ち明ける。自己開示をすると、親近感がアップし、相手も自己開示してくれる。
  8. 営業は、売り込むのではなく、その商品の持つ「本当の素晴らしさ」を正しく伝える。

 

愚痴ってやっぱり誰でもでてしまうものだと思いますが、ノースカロライナ大学の研究によると、ポジティブな発言の多いチームの方が、ネガティブな発言が多いチームよりも、ビジネスでよい成績を残したということです。

 

「メラビニアンの法則」という有名な心理学の法則がありますが、人間はコミュニケーションの際、視覚情報と聴覚情報で90%以上相手を判断しており、言語情報は数%に過ぎないということです。目は口以上にものをいうというところでしょうか??

 

接触回数が増えるほど、人の好感度は高くなるという法則をザイオンス効果」というそうです。雑談で内容を考えすぎるより、繰り返しなんでもいいから、相手に話しかけてみる、というのも人と仲良くなるには有効かもしれません。

 

「返報性の法則」というのが心理学にはあるらしく、人は親切にしてもらうとそれを相手に返そうという意識がはたらくので、見返りを求めずに、まず相手に親切を与えてみると、そのうち人に協力してもらえるようになるということです。

 

日本人は断れない人が多いということですが、自分の優先順位を明確にして、目標に合わないことは断るべきこととして断らないと、不幸な人生を歩むことになるということです。

 

エピソード記憶」は覚えやすく忘れにくいため、人に説明することによって、意味記憶エピソード記憶に変換することで、記憶に圧倒的に定着しやすくなるということです。

 

自己開示にも返報性があるらしく、自分が自己開示をすると、相手もそれと同じくらいの情報を自己開示してくれるという法則があるということです。親しくなりたい相手がいたら、自分から積極的に心を開かないといけませんね。

 

営業は「買ってください」と連呼しても売れるものではなく、その商品の持つ、購入者にとってのベネフィットを、いかにうまく相手に伝えることができるか、ということが大事だということです。

3章 能力を最大限に引き出す書き方 

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  1. ひらめくときの脳の状態は「ぼーっとしている」ときの脳の状態と同じ。リラックスこそが創造を生み出す。
  2. 「実現する目標」を立てるには、客観的に評価できるような目標を立て、それを小さな目標に分割する。期限をつけて、TO DOリストに落とし込む。
  3. 視覚で説明すると、6倍以上記憶に残るので、絵や図を描く。

 

会社で企画などを感がる必要のある方は、ずっと根を詰めていないで、たまには、ぼーっとして、リラックスすると、いいアイデアが浮かぶかもしれません。

 

三日坊主で終わってしまうことが多い人は、目標を数字で表して、小さく分割して、1日ごとにやるべきことを紙に書き出してみるのがよいのではないでしょうか?

 

私は文章ばかり書きがちですが、絵や図の方が他の方に伝わりやすいのはいうことがありませんね。記憶の残りやすさが6倍以上というのは驚きです。

まとめ

インプットばかりしていないで、インプットを少なくして、筋肉を使ってアウトプットを繰り返し行うことで、その記憶は定着する。話し方や人への接し方、書き方にも正しいアウトプットのやり方があり、それらを意識して行うことで、ビジネスや人生をよりよくすることができる、と感じました。読んでくださった方はありがとうございました。