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ヨシヒロの読書ブログ

ヨシヒロの気が向いたときに読書記録をつけていくブログ(小説・文学・哲学・心理学・経営・経済・ビジネス)

書き方

ストラクチャーから書く小説再入門 第21章

シークエルの「決断」の選択肢 人物の「決断」は、「シーン」のブロックの中で最も本能的に行われるものかもしれません。「ジレンマ」を経て「決断」すると、次のシーンのゴールが生まれます。ひょっとしたらジレンマに悩み続けて一生を終える人もいるかもし…

ストラクチャーから書く小説再入門 第20章

シークエルの「ジレンマ」の選択肢 「リアクション」で感情に訴えたら、次は知性に訴えます。「災難」に遭って反射的に「リアクション」した人物は、気持ちが落ち着いたら次の行動を考えねばなりません。苦しい「ジレンマ」に悩み、「これから、どうしよう?…

ストラクチャーから書く小説再入門 第19章

シークエルの「リアクション」の選択肢 シークエルの中心は「災難」に対する語り手のリアクションです。深い心理描写をするなら、ここがチャンス。人間的な側面を表現しましょう。 シーン部分で描くのは対外的なアクション。シークエル部分で描くのは、人物…

ストラクチャーから書く小説再入門 第18章

シークエル 「シーン」前半で出来事や人物の行動を描いたら、後半はシークエルと呼ばれる部分で人物のリアクションを描きます。出来事や行動を書くだけでは、物語はうまく伝わりません。人物が出来事をどう思い、何を考えるかを描くことも必要です。シークエ…

ストラクチャーから書く小説再入門 第17章

シーンの「災難」の選択肢 「災難」はシーンのオチであり、読者が心待ちにするところです。シーンは「ゴール」と「葛藤」で出した問いに「災難」で答える三段構え。問いが「僕は隣の女の子とデートできるだろうか?」なら、答えはイエスかノーのどちらかです…

ストラクチャーから書く小説再入門 第16章

シーンの「葛藤」の選択肢 人物のゴールが決まったら、お楽しみの始まりです。必ず障害をぶつけて葛藤を起こしましょう。そうしなければ一瞬でゴール達成。全てにうまくオチがつき、ハッピーエンドで終了です。登場人物にとっては都合がいいかもしれないけれ…

ストラクチャーから書く小説再入門 第15章

シーンの「ゴール」の選択肢 ストーリーもシーンも、まずはゴール設定で始まります。人物には何かほしいものがあるはずです。それは手に入れにくいものだったり、到達が困難なゴールだったりします。人物のゴールに従って、プロットを大小の括りに分割するこ…

ストラクチャーから書く小説再入門 第14章

シーン 「シーン」を二つの部分に分ける これから「シーン」を二つに分けて説明します。一つはシーン(主にアクション=出来事や行動を描く部分)、もう一つはシークエル(出来事に対するリアクション=人物の反応を描く部分)。 シーン部分 物語は「アクシ…

ストラクチャーから書く小説再入門 第10章

クライマックス あなたの小説がどんなジャンルであれ、読者から得たいのは感動ではないでしょうか。嬉しくなったり、悲しくなったり、考えをめぐらせたりしてもらいたい。そして、「うん、やっぱり納得の結末だな」と言ってもらいたい。また同時に「うわぁ、…

ストラクチャーから書く小説再入門 第9章

第3幕 第三幕も劇的な事件で始まります。前との違いは、けっしてパワーダウンしないこと。人物も、そして読者も一緒に、激しい流れに突入です。全ての糸が絡み合い、結びへと向かいます。 第三幕の課題は山ほどあります。まず、すべての登場人物を集結させ…

ストラクチャーから書く小説再入門 第8章

第2幕の後半 ミッドポイントを過ぎたら物語はヒートアップします。主人公は積極的に行動し始め、プロットの運びは活発になります。 この裏にあるのは主人公が得た「気づき」であることが多いでしょう。その気づきが何なのか、まだ本人は言葉で言い表せない…

ストラクチャーから書く小説再入門 第7章

第7章 第2幕の前半 作品中、第二幕は最も大きな部分を占めるもの。全体のおよそ50%に当たります。これを三つの部位で考えていきましょう。(1)前半、(2)ミッドポイント、(3)後半です。 第2幕前半 物語全体の中で見てみると、第二幕前半はプロ…

ストラクチャーから書く小説再入門 第6章

第6章 プロットポイント1 ストーリーは、いくつものシーンをつなげて作ります。初めから予測がつくもの、繰り返し強調するものがある一方、その後の流れを激変させるシーンがあります。そうした転機に当たるシーンを「プロットポイント」と呼びます。 大き…

ストラクチャーから書く小説再入門 第5章

第5章 第1幕 パート2:危機と舞台設定の紹介 人物紹介と共に、第一幕では舞台設定と「危機に晒されている大切なもの」を伝えます。それは、読者に物語を味わう心の準備をしてもらうため。 舞台劇やミュージカルのパンフレットに少し似ています。メインの…

ストラクチャーから書く小説再入門 第4章

第4章 第1幕 パート1:登場人物の紹介 読者の心を掴んだら、本の最初の二〇~二五%で人物や舞台設定、危機を紹介します。 「そんなに紹介部分が長いの?」と感じる人もいるでしょうが、この先、本を最後まで読んでもらうためには最初の四分の一で基礎を…