社交不安障害
『社交不安障害』についての覚書。
社交不安障害とは?
人前で話すのが苦手、緊張して上がってしまう、自然に人づきあいができず、社交を避けてしまう状態。
自閉症スペクトラム症、回避型愛着スタイルがベースにある場合もある。
社交不安障害を診断する。
〈症状についての要件〉
①他者の注目を浴びる場面における著しい不安や恐怖。
②否定的な評価への恐れをともなう。
〈症状の持続に関する要件〉
③苦手とする場面では、いつも同じように恐怖や不安を感じる。
④症状が半年以上持続している。
〈症状の程度に関する要件〉
⑤苦手な場面を避けてしまうか、強い恐怖や不安を耐え忍んでいる。
⑥その不安や恐怖の程度が、その場面がもたらす現実の危険に比べ不釣り合いに強い。
⑦社会生活・職業生活に支障をきたしている。
〈除外診断に関する要件〉
⑧医薬品や他の疾患の生理学的作用によるものではない。
⑨他の精神疾患によるものではない。
⑩他の医学的疾患や状態が一部影響している場合、その程度が過剰である。
認知行動療法モデルと、不安を乗り越える方法。
病状のメカニズム
社交不安障害の人は、他者に良い印象を与えなければならないという思い込みにとらわれている。そして、自分はつまらない、人に笑われるような人間だという根拠のない確信・信念を持っている。
不安を超越する思考
肝心なことは、自分が伝えたいと思っていることを誠心誠意伝えることだと、自分の使命や思いに重きを置くこと。
思考記録・練習表をつける
自分に起きている感情や行動を認識するとともに、それを引き起こしている認知にも気づき、それらを客観視できるようにする。そのための訓練として、不安な状況やそれを回避してしまう状況が起きたときに、どういう思考が働いてそのように反応したのかを、その都度記録する。