Cork

ヨシヒロの読書ブログ

ヨシヒロの気が向いたときに読書記録をつけていくブログ(小説・文学・哲学・心理学・経営・経済・ビジネス)

ミリオネアマインド 大金持ちになれる人

 前書き

そういえば、子供の頃はお金持ちになりたいと思っていたのですが、30半ばになって大してお金を持っていないという状態なので、何が原因なのかと考えた挙句、ひとつマインドに問題があるのではないかと思い、今回は『ミリオネアマインド 大金持ちになれる人』という本を読んでみました。この本の中から私が気になった部分を書いていきたいと思います。この本によると、金持ちになれる人とお金に縁のない人とは思考回路が違うということです。

著者について

著者のハーブ・エーカーさんは全米一のマネー・コーチであり、資産ゼロから、たった2年半で億万長者に変身した秘訣「ミリオネア・マインド」を広めるセミナーを全米各地で開催。アメリカ国内はもとより、全世界から参加者が詰めかけ、これまでに25万人以上がセミナーに参加し、多くの成功者、大金持ちが誕生しているということです。

 

「お金」と「心」の不思議な関係

「外面」のお金のルールがあれば、「内面」のお金のルールがある。「外面」のルールとは、ビジネスの知識、資産運用法、投資戦略などを指す。

 

たしかにどれも大切だが、「内面」のルール、つまり、性格、思考、信条などの内面的要素はさらに重要である。これが、成功の度合いや、手にするお金の大きさを決めるといって過言ではない。

お金にも「原因と結果」の法則がはたらいている

ここに一本の木がある。木には果実が実る。多くの人が果実(結果)を見て、「数が少ない、小さすぎる、味がよくない」と不満を感じる。

 

しかし、果実のでき具合を左右した「本当の原因」はいったい何なのか。それは、その木の「種」と「根っこ」である。

 

ここで重要なのは、地上にある「果実」をつくり出しているのは、地下にある「根っこ」だということだ。目に見えない「原因」が、目に見える「結果」を生み出しているという事実だ。もし実のでき具合を改良したければ、地下にある木の根っこに手を加えなければならない。「目に見えない世界」を変えなければ、「目に見える世界」である現実は改善できないのだ。

”金欠病の最大原因”はこんなところにある

さて、「果実」と「根っこ」のたとえを人間に置き換えてみると、「果実」とは現実であり、「根っこ」とは、心理や感情、そして精神的な面になるだろう。

 

しかし、ほとんどの人は、「現実」がこうした内面世界の「プリントアウト」でしかないことに、全く気づいていない。

 

「私の内面の思考が、外面の現実をつくり出す」

あなたの”豊かさ”を決める「お金の設計図」

「お金の設計図」とは、お金に関してどんな価値や思い入れが心、そして潜在意識に刻まれているかを示した図である。この内面にある設計図が、あなたの経済状態をどんな要因よりも大きく左右する。

 

「お金の設計図」は、お金に対する考え方、感情、行動が組み合わさったものだが、過去、とくに幼児期に得た情報に基づいて形成される。両親、兄弟、友人、権威ある大人、教師、宗教的指導者、メディア、文化などから受けた訓練や学習も強い影響を及ぼしている。

 

つまり、お金を扱う時にどう考え、どう行動するかは、「誰かから教えられたこと」なのだ。そうして身につけた「お金の設計図」は、コンピュータのプログラムのように、あなたとお金とのつきあい方を指示している。そしてあなたは、無意識のうちに、この指示に従って動いているのだ。

 

思考は、心の中のファイル・キャビネットに保存されている「情報ファイル」から生まれる。そして、情報ファイルの中身は幼児期から今までの経験、または教育によってつくられる。つまり、今あなたが何を考えるかは、過去の経験や教育という「プログラミング」によって決まるということだ。

 

プログラミングから思考が生まれる。

思考から感情が生まれる。

感情から行動が生まれる。

行動から結果が生まれる。

 

だから、結果を変える最初の大切なステップは、心の中のデータやプログラムを変更することなのである。

 

そこで、まずはプログラミングがどのように行われるのかを見ていこう。

 

言葉…小さい時にどんなことを聞いて育ったか。

お手本…小さい時にどんな人のどんな行動を見て育ったか。

トラウマ的体験…小さい時にどんな経験をして育ったか。

 

「お金の設計図」を書き換えるには、四つの段階がある。

 

その第一は認識である。変えるべきものの存在を知らずして、変化は望めない。そのために、子どもの頃から今までに耳にした、お金、財産、金持ちに関する言葉をすべて書き出してほしい。

 

第二は理解である。自分の考え方が何に端を発しているのか、誰に教え込まれたものかを探り、自分の経済状態に及ぼしてきた影響を洗い出してみてほしい。

 

第三の段階は削除である。豊かさへの障害になる考え方を自分から切り離すのだ。長い間、心の中にしまってあった「情報のファイル」に今も価値があるのか、ないのか、その心の姿を見極めてほしい。

 

第四の段階は再プログラミングだ。

 

「今までに聞いたお金に関する言葉は正しいとは限らない。将来の幸福と成功のために、ここで新しい考え方を選択し、自分のものにする」

 

「自分には価値がない」と心の中で信じていると、結果として、お金がないという現実を自らつくり出してしまう。反対に、自分は十分価値のある人間だと信じていれば、十分なお金が手に入るようになる。心が「十分な」状態であれば、「豊かな生活を送っている自分」があなたの自然な姿になる。

 

怒り、恐怖といった後ろ向きな感情を手放して、ビジネスの目標を「人の役に立つこと、人を喜ばせること」といった前向きな言葉と結びつけて考えよう。そうすれば、怒り、恐怖からお金を処分するような習慣とは手を切れるだろう。

 

「私の今までのお金の扱い方は、本来の自分のやり方ではない。私は自分らしいやり方を身につける」

 

大半の人は、ビジネスで成功するには、知識や技術を身につけること、または上昇気流に乗るタイミングをうまくつかむことが必要だと思っているが、勘違いもいいところだ。ビジネスの成功も、あなとのお金の設計図次第なのだ。

 

では、自分の「お金の設計図」がどのレベルに設定されているかを知るには、どうしたらよいだろうか。

 

わかりやすいのは、自分の仕事の成果を見ることだ。貯金額、収入、財産、投資の運用結果、ビジネスの成功具合などを検討してみるのだ。

 

また自分が、貯蓄型か浪費型か、金銭管理に長けているか、衝動的に行動していないかなども冷静に考えてみてほしい。金儲けのためにどれほど努力しているか。お金が絡んだ時の行動についても考える必要がある。

 

部屋の温度を変えたければ、エアコンの設定を変えなければならない。それと同じように、あなたの経済状況を変える唯一の方法は、「お金の設計図」を書き換えることだ。

 

「私は常に自分の考えに注目し、自分のためになる考えのみを頭の中に残す」

金持ちになれる人は「人生は自分で切り拓く」と考える

金持ちになりたいなら、あなたが人生の運転席に座るべきだ。とくにお金の管理については、自分がハンドルを握らなければならない。

 

成功をつくり出すのは、他でもない、自分なのだという信念を持ってほしい。言い換えれば、人並みの財産しかないのも自分の責任だし、お金に困り、なかなか成功できないのも自分の責任である。意識する、しないにかかわらず、すべて自分の責任なのだ。

 

「自分がどれだけ金持ちになるかを決めるのは、私だ」

金持ちになれる人は「成功と富」をめざす

お金のことになると、多くの人が「守りの姿勢」になりがちだ。安全と安定を望むあまり、成功や豊かさまで頭が回らなくなる。自分の人生のゴール、本当の目的は何なのか。そこを見失ってしまうのだ。

 

真の大金持ちのゴールは、巨万の富と財産を築き、裕福な暮らしをすることだ。一方、お金に縁のない人の第一のゴールは「自転車操業でもいいから、暮らしに困らない」ことだ。「あなたの考えることが現実になる」という法則を思い出してほしい。暮らしに困らないだけのお金を稼ぐことが目標なら、そこが終着点であり、びた一文余分に入ってくることはないのだ。

 

あなたのゴールが快適な生活なら、金持ちには決してなれないが、金持ちになるのが

ゴールならば、快適さをとことんまで追求できるようになるということだ。

金持ちになれる人は「絶対に金持ちになる」と考える

心のファイル・キャビネットには、必ずお金に関するファイルが入っている。そして、大半のhとのファイルには、「金持ちになれたらすばらしい」という思いと共に、「金持ちになるのは悪いことだ」という情報が入っている。これは、心の中に相反する考えが存在しているということだ。

 

こう考えてみてはどうだろう。宇宙は、大規模な通販会社と同じである。あなたは、自分の願望をエネルギーという形で宇宙に注文する。すると、宇宙はなるべくあなたの要望に応えようと最善を尽くす。

 

ここで、あなたが相反するメッセージを送り出していると、宇宙は混乱して何を送ればいいのか、わからなくなる。

 

お金に縁のない人は、本音は金持ちになりたいと思っているのに、「金持ちには問題が多い」という考えを捨てることができない。その結果、自分が本当に金持ちになりたいかどうか、混乱してわからなくなっている。宇宙に送り出すメッセージも混乱してくるわけだ。

 

話を先に進めよう。実は、欲求には三つのレベルがある。

 

第一のレベルは「金持ちになれたらいいと考えるレベル」、つまり「努力せずにタナボタをねらう」レベルだ。ただ欲しがるだけ、望むだけで希望が叶うほど、世の中は甘くない。同じところをグルグル回るだけで、金持ちになる見込みはゼロである。

 

第二のレベルは、「金持ちになることを自ら選択するレベル」、つまり、金持ちになろうと決心するレベルだ。このレベルは単なる欲求と比べると、はるかに強いエネルギーを生み出し、実現に向けた行動につながっていくだろう。

 

第三のレベルは「絶対に金持ちになると決めているレベル」つまり、全身全霊をささげて努力するというレベルだ。それこそ1000パーセントの努力をして、金持ちになるという目標を追求し、勝利をつかむまで最大限の努力を惜しまない。これはまさしく戦士と呼ぶにふさわしい。言い訳も、公開も、失敗も許されない戦士の生き方は単純明快だ。

 

「死んでも金持ちになってみせる」と言い切れる人はそう多くない。「この先十年を賭けて財産を築く決意があるか」と聞かれれば、大多数は「とんでもない」と答えるだろう。

 

金持ちとお金に縁のない人の差はここにある。全力で金儲けに専念する決意がないのだから、金持ちであるはずもなく、この先、金持ちになれる見込みもない。

 

「努力しているだけじゃ話にならない。全身全霊をささげて最大限の努力をするということは、文字通り、自分のありったけのエネルギーをつぎ込む覚悟があるということだ。金持ちになれない人は、努力する量をあらかじめ考えてスタートしがちだ。また、どれだけ危険を冒すか、どれだけ犠牲を払うか、すべてに上限を設けているのだ。表面上は、一生懸命でも、これは嫌だ、あれはできないと、様々な条件をつけて、なまけたがる」

 

金持ちになるには、集中力、勇気、知識、技能、1000パーセントの努力、不屈の精神、そして金持ちの考え方、すなわちミリオネア・マインドが必要である。また自分には金儲けの才覚があり、金持ちになるのにふさわしいと心の底から信じることも大切である。

 

金持ちになれる人は、どれだけの犠牲を払ってでも、成功するまで努力し続ける覚悟を持っている。どんなことでもいとわずにやる。あなたにも同じことができるだろうか。

 

ここでおもしろいのは、何かに全身全霊をささげて取り組むようになると、宇宙はその望みをかなえようと懸命に応援してくれることである。

 

「全身全霊をささげて取り組まない限り、引き返すべきかという迷いや無力感がつきまとうものだ。行動を開始するにあたっては、ある基本的な真理の存在を知るべきである。もしこれを無視すれば、数多のアイデアや計画が水泡に帰すだろう。その真理とは、全身全霊をささげて専念した瞬間に、神意が働き出すということだ。夢にも思わなかった様々な偶然や出会い、物質的支援に恵まれるのである」

金持ちになれる人は「大きく考える」

あなたの市場価格は、四つの要素によって決まる。それは、需要、供給、質、量だ。たいての人が困難を感じるのは量である。ここで言う量とは、「実質的な価値をどれだけ市場にもたらすか」である。別の言い方をすれば、「何人の人に実質的な影響を与えるか」ということだ。

 

自分の能力を最大限に発揮して、自分の使命を果たし、他者に貢献することをめざしてほしい。

 

小さく考え、小さく行動していると、一文無しで欲求不満の一生を送ること人ある。大きく考え、大きく行動すれば、お金と生きる意味を手にできる。

 

「私は大きく考える。何千人、何万人もの人に貢献する道を選ぶ」

金持ちになれる人は「チャンス」に注目する

金持ちになれる人には「チャンス」が見える。桶根に縁のない人には「障害」が見える。金持ちになれる人は「成長の可能性」がわかる。お金に縁のない人は「失敗の可能性」がわかる。金持ちになれる人は「報酬」に注目し、お金に縁のない人は「危険」に注目する。つまり、金持ちになれる人は「コップには水が半分も入っている」と考え、お金に縁のない人は「半分しか入っていない」と考えるということだ。

 

ここでは、あなたの習慣になっている「ものの見方」に注目してほしい。お金に縁のない人は恐怖に駆られて選択をする。彼らはどんな時でも、うまくいかない、またはいきそうにないことばかり探し求める。彼らの考え方の基本は「もしうまくいかなかったら、どうしよう」であり、最初から「うまくいくはずがない」とあきらめてしまうことも多い。

 

中流階級は、これよりはやや楽観的で、いつも「うまくいくといいなあ」と思っている。

 

金持ちになれる人は、どんな結果であろうと責任を取り、「絶対にうまくいく。俺がうまくいかせてみせる」と考えながら行動する。

 

一般的に言って、見返りが大きければ大きいほど、それに伴う危険も大きくなる。金持ちになれる人は、常にチャンスを見逃さず、危険を冒す心の準備ができている。たとえ最悪の結果に終わっても、いつでも損は挽回できると信じているのだ。

 

反対に、お金に縁のない人は失敗することを予想している。自分自身にも、自分の能力にも自信を持てないからだ。もし万一失敗したら、取り返しのつかないことになると思っている。常に生障害ばかりが見えてしまうので、危険を冒したがらない。安全第一なので、当然、見返りもない。

 

危険を冒すことが必ずしも失敗につながるとは限らない。金持ちになれる人は計算されたリスクを取る。事前に綿密に調査し、評価を死、確実な情報と事実に基づいて決定を下すのである。できるだけ短期間で必要な情報をまとめ上げ、やるだけの価値があるかどうかを判断するのだ。

 

幸運を呼び込むには、何らかの行動を起こさなければならない。経済的に成功したければ、何かを購入するか、何かのビジネスを始めるか、とにかく行動を起こす必要がある。

 

行動を起こして初めて、その勇気と努力の報酬が期待できるし、人知を超えた力も手助けしてくれる。これが「幸運を呼ぶ」ということである。

 

金持ちになれる人とお金に縁のない人のもう一つの大きな違いは、金持ちになれる人は「自分のほしいもの」に意識を集中させるのに対し、お金に縁のない人は自分の欲しくないものに意識を向けることだ。

 

金持ちになれる人はチャンスに注目するから、チャンスがどんどん増えていく、彼らの頭痛の種は、いいチャンスが多すぎてどれを選ぶか迷うことだ。反対に、お金に縁のない人は障害にばかり注目するので、障害がどんどん増えていく。彼らの頭痛の種は問題が山積みで、どこから手をつけていいかwからないことだ。

 

もちろん、チャンスに意識を向けたからといって、途中で問題が何も出てこないとは言わない。問題が起きたら速やかに対処し、また目標に目をもどせばいい。限られた時間とエネルギーを効果的に使える人が、目標に向かって着実に前進できるのだ。

 

「何もせず過ごすよりは、何か行動を起こすほうがよい」。金持ちになれる人はとにかくはじめの一歩を踏み出してみる。ゲームが始まれば、その都度、適切な判断をし、軌道修正ができると確信している。

 

お金に縁のない人は、自分自身にも、自分の能力にも自信がないから、事前にすべてがわかっていなければ行動が起こせないとグズグズしている。一方、金持ちになれる人は、「用意、ねらえ、撃て」という積極的かつスピーディな行動で、成功を収めることが多い。

 

お金に縁のない人は「興りうるすべての問題を考慮し、その対策がわかるまでは何もできない」と言い訳しながら、何もせずに過ごすのだ。何もしないのだから、成功するわけがない。

 

「私は障害ではなくチャンスに注目する」

金持ちになれる人は「成功者を称賛する」

お金に縁のない人は、他人の成功にやきもちをやき、ねたみ、恨む傾向がある。「運がいいだけさ」と切り捨てるか、「金持ちだと思って偉ぶりやがって……」と鬱屈した思いを募らせる。

 

どんな形にせよ、金持ちを悪人に仕立て上げ、自分は善人でいたい人は、決して金持ちにはなれない。自分が嫌悪するものになれるわけがないからだ。

 

金持ちをうらやみ、ねたむ人は、一文無しの状態から一生逃れられない。この呪縛から逃れるためには、うらやみ、ねたむのをやめる練習を積むしかない。ねたむ代わりに、金持ちをほめてみてほしい。金持ちを祝福してほしい。金持ちを好きになってほしい。

金持ちになれる人は「成功した人」とつきあう

学習の基本は、誰かをお手本にすることである。

 

成功者は、他の成功している人とつきあうことで刺激を受け、自分も頑張ろうと思う。相手の優れたところをお手本として、「あの人にできるなら、自分にもできるはずだ」と何かを学ぼうとするのだ。

 

金持ちになれる人は、誰かが先に成功してくれたことに感謝している。お手本を真似すれば、苦労せずに成功を手に入れられるからだ。こうすれば成功できるという方法が、すでに確立されているから、ゼロから模索する必要がないというわけだ。

 

実際に金持ちになった人の方法を学ぶことが、金持ちの仲間入りをする一番手っ取り早い方法だ。その人の内面と外面、両方の戦略を真似すればいい。金持ちとまるで同じ考え方をして、同じ行動を取ったら、同じ結果が出ると期待するのは当然のことだろう。

 

金持ちになれる人は人生の勝者とのみつきあう。そして、金持ちになれる人は、成功した人と一緒にいると、居心地よく感じる。自分には彼らとつきあうだけの価値があると信じている。

 

もし金持ちになりたければ、自分の心の設計図を書き換えて、どんなにすごい億万長者も自分と変わらないのだと固く信じることが必要だ。

金持ちになれる人は、セールスに「積極的」である

金持ちとは、通常リーダーであり、偉大なリーダーは売込みがうまいものである。そして、優れたリーダーは高額の報酬を稼ぐ。

 

リーダーになるためには、支持者と信奉者がいなければならない。そのためには、自分の理想をたくみに売り込み、人々をその気にさせなければならない。

 

積極的に売り込みができないのは、商品に自信がないか、自分の力を信じられないからだ。そういう人は、あらゆる手を使って自分の価値を皆に知ってもらおうとする人の存在さえ信じられないのである。

 

自分なら本当に役に立つものを提供できると思うなら、そのことを世の中に広く知らしめなければならない。

 

それは人助けにつながることだし、何よりも金持ちになる近道なのだ。

 

「私は情熱を持って、自分の価値を売り込む」

金持ちになれる人は、自分が抱える問題より「器が大きい」

金持ちへの道は、公園の遊歩道とは全く違っている。つまり、急カーブ、曲がり角、回り道、障害物が次々と出てくる長い道のりなのだ。金持ちになるには、こうした障害や落とし穴を次々に攻略していかなくてはならない。しかし、たいていの人は、面倒に巻き込まれるのは嫌だし、頭痛の種になるようなことはお断りだし、責任を負うのも遠慮したいと思い、問題を避けて通ろうとする。

 

金持ちになれる人とお金に縁のない人の最大の違いはここにある金持ちになれる人は自分が抱える問題よりも器が大きいが、お金に縁のない人は自分が抱える問題よりも器が小さい。

 

富は人間としての成長度によって決まることを思い出してほしい。そして、人生の究極の目的は、あなた自身の成長であり、いったん築き上げた富を維持していくために、どんな問題や障害をも克服できるレベルに到達することである。

 

富を手に入れる人たちは、常に解決方法を見つけることに専念する。問題が発生すると、解決に向けた戦略と計画を練ることに時間とエネルギーを費やし、問題が再発しないよう新しいシステムをつくり上げる。

 

「私はどんな問題よりも器が大きい」

「私はどんな問題にも対応することができる」

金持ちになれる人は、富を受け取るのがうまい

自分に価値があるか、ないかというのはつくり上げられた幻想に過ぎない。自分が意味づけをしない限り、何ものも意味を持つことはない。

 

あなたの価値を決めるのは、他でもないあなた自身だ。あなたの考え方一つで、自分の価値は決まる。あなたが、価値があると言えばある。ないと言えばない。あなたは、そのどちらかを選んで、それに合った人生を生きていくことになる。

 

富を手に入れたいと思うなら、選り好みせずに何でも受け取る姿勢を持ち、受け取ったものを大切にすることだ。

 

宇宙は空虚な空間を嫌うため、容量を大きくすると、それに見合ったものが入ってくる。だから、来るものは拒まずという姿勢でいると、人生はより豊かなもうるものになる。

 

受け取るのが下手な人は、受け取る対象が何であっても、やはり下手である。裏を返せば、受け取るのがうまくなれば、宇宙が与えてくれるあらゆるものを受け取り、人生を豊かなものにできる。

 

「私は受け取り上手だ。大金が転がり込んでくるなら、いつでも諸手を挙げて受け取る」

金持ちになれる人は「成果」に応じて報酬を受け取る

金持ちになれる人は、自分の仕事に見合った報酬を得ようとする。そのため、自分でビジネスを展開していることが多い。そして、ビジネスの収益が彼らの収入になる。金持

ちになれる人は、歩合給や利益の何パーセントという形で報酬を受け取る。金持ちになれる人は、給料を上げてもらう代わりにストックオプションを要求し、利益分配制度を利用する。

 

金持ちになれる人は自分に自信があり、自分の価値を知り、その価値をうまく人に伝えるすべを心得ている。お金に縁のない人はそうではないために、「保証」を求めるのである。

 

お金に縁のない人は、自分の時間を切り売りする。ところが、時間は無限ではない。つまり「収入に上限を設けてはいけない」という金持ちのルールにどうしても反することになる。時間で報酬を得ること、イコール、金持ちになる可能性を否定することなのである。

金持ちになれる人は「両方とも手に入れたい」と思う

金持ちになれる人はちょっとした創造性があれば、両方の”いいとこどり”ができる方法を見つけられることを知っている。今後は、あなたも、どちらかを選ばなければならない場面に遭遇したら、「どうすれば両方を手に入れられるか」をまず考えてほしい。そうすれば、あなたの人生はこれまでと違った展開を見せるだろう。

 

正真正銘の金持ちは、お金と幸福の両方を手に入れなければ意味がないことをよく理解している。お金と幸福の両方がそろっていなければ、人生は完全ではないのである。

 

自由な人生を生きたいと思うなら、二者択一の考え方を捨て、「両方」を手に入れるという気持ちを持ち続けなければならない。

 

「私はお金と幸福、『両方』を手に入れる」

金持ちになれる人は「総資産」に注目する

金持ちになれる人は、勤労所得と総資産の違いをよく心得ている。勤労所得も大切だが、それは資産を構成する四本の柱の一本に過ぎないのである。その四本の柱を挙げよう。

 

①所得

②貯蓄

③投資

④節約

 

金持ちになれる人は、この四つの要素をすべて含んだものが総資産であり、どれ一つをとっても非常に重要なものだということをよく心得ている。

 

金持ちになれる人は、何に、どのように投資するかをよく研究し、優秀な投資家であることを自認しているものだ。自分で投資しない場合でも、優秀な投資家を雇って、お金を投資してもらっている。お金に縁のない人は、投資は金持ちの道楽ぐらいにしか思っていないため、投資について勉強しようともせず、ずっとお金に縁のないまま一生を終る。

 

もしかすると、四本目の柱は、あなたが思う以上に重要な要因かもしれない。富を築こうとする時、「節約」の重要性に気づく人はあまりいないが、節約と貯蓄は車の両輪の関係にある。まず意識的に生活費を切りつめ、貯蓄を増やすようにすれば、投資に回せるお金が多くなるというわけだ。

金持ちになれる人は、お金を「上手に管理する」

ほんの少しのお金であっても、きちんと管理する習慣と技術を身につけなければ、大金とは無縁なままである。今、お金をどれだけ持っているかよりも、そのお金をきちんと管理していけるかのほうが、より重要なのである。

 

金額よりも、お金を貯める習慣をつけることが大切だ。毎日毎日、経済的自立という目標に注意を向けることが秘訣である。類は友を呼ぶというが、お金はお金を呼ぶ。

 

「私はお金をしっかり管理する」

金持ちになれる人は、恐怖に負けず「行動する」

私たちが行動を起こすのをためらう原因は何だろう。

 

それは恐怖である。

 

恐怖、疑念、心配は、成功や、幸福の前に立ちはだかる最大の障害である。

 

金持ちになれる人とお金に縁のない人の最大に違いは、金持ちになれる人は恐怖に駆られながらも行動を起こそうとするが、お金に縁のない人は恐怖を感じると意気消沈してしまうことである。