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ヨシヒロの読書ブログ

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バフェットの財務諸表を読む力③

前書き

続いて『バフェットの財務諸表を読む力』の第二章から気になった部分を書いていきたいと思います。

バフェット流損益計算書の読み方

多額の研究開発費を要する会社は、競争優位性に先天的欠陥を内包している

永続的競争優位性を持つ企業を発見しようとするとき、”研究開発費”という項目をチェックする必要がある。なぜなら永続的競争優位性のように見えるものが、実は、特許や先進技術を源とする一時的競争優位性であることも多いからだ。

 

たとえば、製薬会社のように、特許によって競争優位性がつくり出されている場合、一定期間後に特許が切れれば優位性は消滅してしまう。

 

これらの企業は、研究開発に莫大な資金を必要とするだけでなく、休みなく新製品を考案しつづけなければならない。だから、販売計画の見直しと改定も避けられないし、最終的に、販売・管理コストの増大を余儀なくされる。

 

したがって、多額の研究開発費を必要とする企業は、競争優位性に先天的な欠陥を内包しており、これは長期的経済性が危険にさらされていることを意味する。つまり、その企業の競争優位性は絶対確実なものではないのだ。

 

そして、絶対確実でないものに、ウォーレン・バフェットは興味を示さない。