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ヨシヒロの読書ブログ

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バフェットの財務諸表を読む力①

前書き

世界最高の投資家であるウォーレン・バフェットが、企業の財務分析をどのように行っているかが気になったので、今日は『バフェットの財務諸表を読む力』から気になった部分を書いていきたいと思います。

バフェット流利殖術の要諦

競合他社にたいする長期的競争優位性を持つ企業には、とてつもない富を創出する経済性が潜んでいる。このような素晴らしい企業の株を長く保有すればするほど、より大きな利益が株主に転がり込んでくる。

 

株を長期的な適正価値よりも安い価格で買っておけば、やがて市場が評価の間違いに気づき、再評価を行い、株価をふたたび上昇させたとき、株の売却によって利益をあげることができる。これが今日「バリュー投資」として知られている手法の基本である。

 

”スーパースター企業”は、ある種の競争優位性による独占状態から恩恵を受けており、自社製品を他社よりも多く、もしくは他社よりも高く売ることが可能である。だからこそ、ライバル社よりもずっと大きな儲けを稼ぎ出せる。

 

企業の競争優位性を長期間維持できるなら、すなわち、競争優位性が”永続的”なら、ビジネスの根源的価値は年を追うごとに増加し続ける。

 

ビジネスの根源的価値が増加しつづけるなら、できるだけ長く投資を継続した方がいいに決まっている。投資先企業の競争優位性から利益を得るチャンスが広がるのだから。

 

ウォーレンの観察によれば、ウォール街はいずれかの時点で、優良ビジネスの根源的価値の増加に気づき、その企業の株価を押し上げる方向に動く。つまり、永続的競争優位性を持つ企業に投資するのは、的中率100%の予言に乗っているようなものだ。

 

優良企業は素晴らしい経済性から好業績を引き出しつづけるため、破産の危険性はゼロにひとしい。そして、投機家たちがその企業の株価を押し下げれば押し下げるほど、投資を実行する際の損失リスクは低下する。

 

この考え方は、利益を最大化するためには根源的リスクを高めなければならないという常識を完全にくつがえした。ウォーレンの手法を用いれば、リスクを低減させながら潜在的利潤を増加させることができるのだ。

 

”スパースター企業”は大きく三つのモデルに分類される。

 

第一は、他にはないユニークな製品を売っている会社。

コカ・コーラワシントン・ポスト、P&Gなど。

 

第二は、他にはないユニークなサービスを売っている会社。

ムーディーズアメリカン・エキスプレスなど。

 

第三は、一般大衆からの安定した需要がある製品もしくはサービスを、低コストで仕入れて低コストで売っている会社。

ウォルマートコストコなど。

 

製品の一貫性こそが、企業収益の一貫性を生み出す。製品を定期的に修正する必要がないのだから、研究開発に巨額の資金を注ぎ込まなくてすむし、来年度のニューモデルを製造するために、工場の設備を更新しなくてもすむ。こうして会社の金庫にはたんまりと金が貯まっていく。

 

だから、会社の財務諸表を見るとき、ウォーレンは「一貫性」を読み取ろうとする。一貫して高い粗利益率を保持しているか? 一貫して研究開発投資の必要性を低く保っているか? 一貫して収益をあげつづけているか? 一貫して収益の成長を保っているか?

 

「財務諸表に示されているこの『一貫性』こそが、その企業の競争優位性が"永続的"であるかどうかを教えてくれるのだ」

 

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