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ヨシヒロの読書ブログ

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最強の長期株式投資法!! 『株で富を築く バフェットの法則』まとめ

前書き

世界最高の投資家とされるウォーレン・バフェットについての本、『株で富を築く バフェットの法則』から、私が重要だと思った部分を要約しています。

ウォーレン・バフェット12の原則

事業に関する原則 
  • シンプルで理解できる事業か

投資家が自分の投資内容をどれだけ理解しているかで、成功するかどうかが決まる。

資金と理解力が及ぶ範囲に投資対象を意図的に絞り込む。

その企業の属している産業を十分に理解していなければ、事業展開の是非を判定できず、正しい意思決定を行えない。

  • 安定した事業実績があるか

非常に難しい課題を抱えている企業や、事業計画がうまくいかず、事業を大きく変えようとしている企業を投資対象からはずす。

同じ製品やサービスを長年提供している企業に投資すれば、最も高いリターンを得られる。 

  • 長期的に明るい見通しがあるか

①社会に必要とされ、望まれる存在であり、

②代わりになるものを簡単には見つけられず、

③政府の規制がない分野にいる

企業に投資する。

優れた企業とは、25年から30年にわたって優れた状態にある企業のことである。

経営に関する原則
  • 経営者は合理的か

経営者に贈るバフェットの最大の賛辞は、その経営者が企業のオーナーのように堅実に考えて行動した、という言葉である。オーナーの立場で行動できる経営者は、企業の最終目的である株主にとっての価値の向上を念頭に置いており、それを遂行するために合理的な意思決定を行おうとする。 

  • 株主に率直に話せる経営者か

バフェットが高く評価するのは、企業の財務状況を漏れなく報告し、成功だけでなく失敗も明らかにする経営者だ。

財務がわかる人間は、次の3つのことが知りたい。

①その企業がおおよそどれくらいの価値があるのか

②将来、借入金をきちんと返済できるか

③経営者は与えられた資源でうまく経営できているか

  • 組織の習性に屈しない経営者か

組織の習性は、次のような深刻な事態の原因になる。

①組織が従来の路線を変えようとしない。

②空き時間があると不要な仕事で埋めるのと同じように、余剰資金を使うためにプロジェクトや買収計画をつくりだす。

③リーダーが惚れ込んだ事業は、バカげたものであっても、部下が利益率や戦略を細かく分析してサポートする。

④事業売却、企業買収、役員報酬決定など、同業他社の行動をなんでも無批判に模倣する。

 

必要な情報を集める手がかりについては、2,3年前のアニュアルレポートに遡り、特に将来の戦略に関する経営者の説明を読み、その計画とその後の実績を比較する。また、2、3年前と今の戦略を比較してみる。考え方はどのように変化したか。その企業のアニュアルレポートを同業他社と比較することもバフェットは勧めている。

財務に関する原則

バフェットは、1年ごとの業績をあまり気にしない。見るのは5年平均である。

企業の業績を判断するには、自己資本営業利益率をみるとよい。

  • 「オーナー利益」を考えているか

「オーナー利益」とは純利益と減価償却費から、設備投資と予想される追加運転資金を差し引いたものである。

  • 利益率の高い企業を探しているか

飽くなきコスト削減に取り組むのが優れた経営である。

  • 1ドル利益を留保したら、企業の市場価値も1ドル以上上がるように心がけているか

経営者の目標達成度を素早く判定する指標。

長期的に良好な展望がある企業があり、株主のことを考える経営者にその企業を任せれば、市場における企業の価値と留保利益の価値は上昇していく。

市場に関する原則
  • 事業の価値はどれくらいか

企業の価値は、企業のライフサイクルで予想されるネット・キャッシュフローを、適切な利率で割り引いて算出される。

事業がシンプルで理解できるもので、収益性が安定していれば、バフェットは高い確率で将来のキャッシュフローを決定できる。それができない場合には、その企業をあえて評価しようとはしない。

割引率は、政府の発行する長期国債の利率を使う。

投資に対して本当に価値を得ることができているかどうかは、キャッシュフローを現在価値に割り引いた価値から考えて、最も割安なものを買っているかで判断すべき。

  • その事業を価値よりもはるかに安い金額で買収することは可能か

バフェットが目指しているのは、平均以上のリターンを上げる企業を見つけるだけでなく、その企業を価値よりも安い価格で買うことである。価格と価値の間に安全なマージンと言えるだけの十分な差があるときに買うことが重要である。

フォーカス投資とは何か

  • フォーカス投資

バフェットの原則に忠実に従えば、フォーカス投資に適した優良企業が浮かび上がってくる。平均以上の成績が最も高い企業に、投資を集中するのである。

投資についてある程度知識があり、ビジネスの数字が理解でき、長期的にビジネスの優位性を持ちながら株価が割安な企業を5~10社選び出せるなら、従来型の分散投資は無意味である。

投資するときはいつでも、少なくとも資金の10%をその銘柄に投資する勇気と信念を持つべきである。

  • 保有するのはどれくらいの期間か

絶対的なルールはないが、バフェットは5年と言う。

フォーカス投資を支える数学

1確率を計算する

関心があるのは、購入しようと考えている株式が長期的に市場を上回る可能性がどれくらいあるか、である。

2勝つ確率が最高になるのを待つ

気に入った企業が本質的価値を下回る価格で売られていたら、これは行動を起こすシグナルだ。

3新しい情報で修正する

経営者は無責任な行動を起こしていないか。財務面の意思決定に変化はないか。他社に対する比較優位性を変える出来事は発生していないか。もしそうしたことが起こったとしたら、確率が変わる可能性が高い。

4投資金額を決定する

勝つ確率の2倍から100%を引いた%の半分をポートフォリオに組み込む。

銘柄選択が正しかったとしても、その正しさを市場が評価するまでに、たっぷり時間がかかる。

信用取引では、最も望まないときに、思いがけない返済要求がやってくることがあるので、注意が必要。

バフェットの成功要因

  • 頭がすごく切れる

問題の本質に鋭く切り込み、説得力のある結論を導き出し、そして状況が思い通りに動かなくても、その結論を安易に変更しない。

  • 一貫した哲学に従っている

自分が理解していることをしっかり活かし、それ以外のことはわかっている人に任せる。

  • メンタルが柔軟

哲学が重要だといっても、それを変更してはならないというわけではない。環境が大きく変化すれば、それに対応していくべきである。

  • 感情的にならない

成功したかどうかの判断基準は他人やマスコミがするのではなく、自分自身でする。

  • 人の逆を行き、しきたりにとらわれない

集団の行動が誤りである理由を理解したうえで、何をすべきかを考える。

  • 景気の循環にとらわれない

最大の利益を得るためには、景気や企業業績が不調の時に買うべき。資産価値が本当の価値よりも低くなっている可能性が高いからだ。

  • 長期的な視点を持ち、変動を気にしない

長期的に投資をしていれば、変動の大きいときも振り回されないで済む。むしろ、変動を逆手に取ることも可能だ。

  • 最高のチャンスであれば、巨額の投資にも怯まない

投資する事業を深く理解し、それが経済的に見て割安だと納得して投資するのであれば、集中投資することでリスクを減らせる。投資とはそうやって行うべき。

  • 相場が動かなくても気にしない

バットを肩に乗せて、最高の一球をじっと待つ。絶対によいものにだけ投資する。

  • 仕事を失うことを気にしない

他人の資金を預かって運用している「代理人」は、大胆な行動で会社から解雇されたり、顧客から契約を打ち切られたりするリスクにさらされている。当然、動きはおとなしくなり、慎重で文句の出ないことしかやらなくなる。

 

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