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ヨシヒロの読書ブログ

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バフェットの財務諸表を読む力②

前書き

続いて『バフェットの財務諸表を読む力』の第二章から気になった部分を書いていきたいと思います。

バフェット流損益計算書の読み方

永続的競争優位性を持つ企業は、高い粗利益率を示す傾向がある

ウォーレンが常日ごろ心がけているのは、ある種の永続的競争優位性を持つ企業を探し出し、このビジネスから長期にわたって利益を得ることである。そんな彼が発見したのは、秀でた長期的経済性から好業績を引き出している企業は、そうでない企業と比べ、”一貫して”高い粗利益率(売上総利益率)を保っているという点だ。

 

企業が高い粗利益を稼ぎ出せるのは、永続的競争優位性の存在によって、売上原価をはるかに上まわる価格設定の自由が与えられるからだ。

 

ごくごく一般論で言うと、粗利益率が40%以上の企業は、なんらかの永続的競争優位性を持っている可能性が高い。

 

この「粗利益率テスト」は絶対確実とは言えないものの、対象企業が永続的競争優位性を一貫して保持しているかどうかを、手早く見極める判断材料のひとつにはなってくれる。

 

ウォーレンは永続的競争優位性のうち”永続的”の部分を重視している。もしもあなたが安全な側にたちつづけることを望むなら、少なくとも過去10年間の粗利益率を追跡し、”一貫性”の有無を確かめなければならない。

 

販売および一般管理費は”一貫して”低いことが望ましい

ビジネスの世界では、粗利益率にたいするSGA費(販管費)の比率が30%以下なら、優良企業とみなされる。

 

ウォーレン・バフェットが投資において肝に銘じているのは、高いSGA比率に苦しめられつづけている企業を避けること。また、たとえSGA比率を低く保っている企業でも、ときに研究開発、設備投資、債務利払の増大によってその経済性が破壊されてしまう場合があることだ。