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ヨシヒロの読書ブログ

ヨシヒロの気が向いたときに読書記録をつけていくブログ(小説・文学・哲学・心理学・経営・経済・ビジネス)

図解雑学 フロイトの精神分析

タナトスという言葉をご存知でしょうか?

精神分析死の欲動を表す言葉ですが、

なぜフロイトはこのような概念を必要としたのでしょうか??

 

気になって『図解雑学 フロイト精神分析

調べてみました。

 

第一次世界大戦の後、戦場で悲惨な体験をした人々の間で、

思い出したくない恐ろしい体験を

繰り返し夢に見るという症状が現れました。

フロイトはこの症状を「反復強迫」と名付けました。

 

フロイトは、人間の欲動は、

快感原則(人間が快感を求める原則)と

現実原則(社会に適応するために、人間が快感を抑制する原則)に

従っていると考えていましたが、

反復強迫はそのどちらからも説明できませんでした。

 

そこでフロイトは、生物が無生物から生まれ、

死んで無生物に帰るところから、

反復強迫の根底には、人間が無生物に帰ろうとする

欲動が潜んでいるのではないかと考え、

これを死の欲動タナトスと名付けました。

そして人間が、生の欲動と死の欲動

引き裂かれた存在だと考えたようです。