株で富を築く バフェットの法則③
前書き
今日は、『株で富を築く バフェットの法則』から、経営に関する原則について見ていきたいと思います。
経営に関する原則
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経営者は合理的か
経営者に贈るバフェットの最大の賛辞は、その経営者が企業のオーナーのように堅実に考えて行動した、という言葉である。オーナーの立場で行動できる経営者は、企業の最終目的である株主にとっての価値の向上を念頭に置いており、それを遂行するために合理的な意思決定を行おうとする。
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株主に率直に話せる経営者か
バフェットが高く評価するのは、企業の財務状況を漏れなく報告し、成功だけでなく失敗も明らかにする経営者だ。
財務がわかる人間は、次の3つのことが知りたい。
①その企業がおおよそどれくらいの価値があるのか
②将来、借入金をきちんと返済できるか
③経営者は与えられた資源でうまく経営できているか
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組織の習性に屈しない経営者か
組織の習性は、次のような深刻な事態の原因になる。
①組織が従来の路線を変えようとしない。
②空き時間があると不要な仕事で埋めるのと同じように、余剰資金を使うためにプロジェクトや買収計画をつくりだす。
③リーダーが惚れ込んだ事業は、バカげたものであっても、部下が利益率や戦略を細かく分析してサポートする。
④事業売却、企業買収、役員報酬決定など、同業他社の行動をなんでも無批判に模倣する。
必要な情報を集める手がかりについては、2,3年前のアニュアルレポートに遡り、特に将来の戦略に関する経営者の説明を読み、その計画とその後の実績を比較する。また、2、3年前と今の戦略を比較してみる。考え方はどのように変化したか。その企業のアニュアルレポートを同業他社と比較することもバフェットは勧めている。