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ヨシヒロの読書ブログ

ヨシヒロの気が向いたときに読書記録をつけていくブログ(小説・文学・哲学・心理学・経営・経済・ビジネス)

カバラの宇宙

カバラの世界創生についての覚書。

 

アインは存在の彼方にある絶対的な無、絶対無である。

神が存在するのであれば、それは存在者であり、有である。

かつ神は絶対的で完全であるから、絶対的で完全な存在者、

すなわち絶対全(アインソフ)である。

絶対全と絶対無は、光と影のようなものである。

コインの表と裏のように、この二つは同じである。

 

神は、自身を鏡に映すことで自身を見る。神を映す鏡が世界である。

神が、自身を映すために自身から離れ、鏡を造った行為が収縮(ヅィムヅム)である。

神が自身を離れたところに空所が現れ、

そこに神の意志たるアインソフオール(無限光)が射し込む。

アインソフオール内では三つの原理(ザーザーオト)が作用している。

その原理とは、「絶対の意志」とそれを受け止めて引き起こす「行為」と

それを受け止める「限定」である。

 

神の光であるセフィロトが流出し、種となり「神聖な樹」が根を出し、

世界と神を媒介する。