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ヨシヒロの読書ブログ

ヨシヒロの気が向いたときに読書記録をつけていくブログ(小説・文学・哲学・心理学・経営・経済・ビジネス)

ユング心理学入門

こんにちは!ヨシヒロです。

会社でパワハラなどに合い、休職して、精神科に通ったり、

独自で臨床心理学なんかの本を読んでなんとか生きている人です!

 

心理学やスピリチュアルの本を何冊も読んでいたら、

昔から気になっていた精神分析

フロイトアドラーラカンの解説書を読んでユングまで来ました!!

 

今、読んでいるのは河合隼雄さん著のユング心理学入門』です!

 

これによると、フロイトは「性の理論」、アドラーは「権力への意志」に

人間を動かす基本的な動因を求め、思弁的であるのに対し、

ユングは経験的であると語られています。(p34)

 

私の感覚では、現代の実証主義的な心理学と比較すると、

ユングもかなり思弁的じゃないかと思うんですが、

著作が1967年のものなので隔世の感があるというところでしょうか??

 

ユングの有名なタイプ理論では、

人間を「内向」「外向」と「思考」「感情」「感覚」「直観」で

2×4の8タイプに分けているようですが、

これは、現代心理学の「ビッグファイブ」のような性格類型論のはしりのようですね。

 

また、劣等感という意味の「コンプレックス」という言葉を

最初に用いたのもユングのようです。

 

私がユングで一番気になっていたのは、アニメとかでたまにでてくる

集合的無意識」(collective unconcious)の概念ですが、

本書では「普遍的無意識」と訳されており、

人類の無意識の集合、というよりは、個人でなく人類に共通する無意識の部分

という意味合いのようです。(アニメとか適当な解釈やん)

 

また、有名な「元型」ですが、普遍的無意識と元型はほとんど同義のようで、

なぜ分けて呼んでいるのかよくわかりませんでした(笑)

 

また、無意識下に抑圧された個人の価値観と相いれない部分を「影」と呼ぶようです。

これはまあわかりますね。