「否定神学」という言葉をご存知でしょうか??
これは、批評家の東浩紀が『存在論的・郵便的』で、
確か存在論のシステムを記述する際に形容した言葉です。
でも、実際の否定神学ってどんなものだったの??
と疑問が湧いてきたので、本棚にあった
『西洋古代・中世哲学史』で調べてみました。
神は、あらゆるものに先立つ純粋なものであり、
知性の対象である有限な存在者の彼方にある。
あらゆる有限なものは欠如を含むため、
無限で完全な神は、欠如の否定によって指し示される。
神はその完全性ゆえに、あらゆる有限者に先立ち、
超越しているとともに、有限者の源泉でもある。(p167-168)
(世界は神から流出している)